動脈硬化で一時的なめまいは椎骨・脳底動脈循環不全?
動脈硬化の恐れがあって、めまいと共に意識障害が現れたら椎骨・脳底動脈循環不全かもしれません。椎骨・脳底動脈循環不全の症状とは?原因とは?小脳や脳幹に大きなダメージを受ける前に、一刻も早く治療と予防を。
高血圧でめまいがしたら椎骨・脳底動脈循環不全だった
高血圧だった知人が外出先の路上で突然強いめまいとともに倒れた。手足が思うように動かず、言葉も何を言っているのかが分からなかったが緊急を要することだけは周りにいる誰もが理解できた。知人は高血圧だけではなく、動脈硬化も進行していたのだ。病院での診断は脳梗塞ではなかったが椎骨・脳底動脈循環不全とのこと。対応が早かったので特に後遺症もなく、今では定期的な検診と共に生活習慣も変えて(多少の食事制限はあるものの)普段と変わらない生活をしている。
椎骨・脳底動脈循環不全の症状
椎骨・脳底動脈循環不全とは首の後ろ側にある椎骨動脈とその先の脳内をある脳底動脈の血流が一時的に滞り脳幹や小脳へ十分な血流が届かず、めまいや吐き気、嘔吐のほか、手足や口のしびれ、頭痛、視力障害などを引き起こす病気です。椎骨・脳底動脈循環不全の症状は数分~数時間続き、1日中発症することや耳鳴りや難聴が平行して起こることは稀ですが、良性発作性頭位めまい症のようにスグに治まるわけではありません。ただし椎骨・脳底動脈循環不全により、身体のバランスを保つ役割の小脳や脳幹に影響しているので意識障害と共にかなり強いめまいが起こります。
椎骨・脳底動脈循環不全の原因
椎骨・脳底動脈循環不全の原因となる椎骨動脈と脳底動脈の血流が滞る理由としては動脈硬化、頚椎の変形、またごく稀に先天的に動脈が細いなどです。特に動脈硬化と頚椎の変形は老化によって誰でも起こりやすくなりますので椎骨・脳底動脈循環不全は50歳以上の人に起こりやすい病気なのです。特に動脈硬化は高血圧、高脂血症、糖尿病があると起こしやすいです。
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