めまいの検査ではどんなことをするの？
めまいがあって耳鼻咽喉科に行ったら、どんな検査をするのだろう？病気の不安もあるけれど、何を検査されるのかチョッピリ不安になったりしませんか？一般的な検査と注意点について。
めまいの検査をする前に必要なこと
めまいの検査には意図的にめまいを起こさせる検査が含まれていますので、検査中に気分が悪くなってきたらスグに伝えるようにしょう。また乗り物酔いをしやすい人もあらかじめ伝えておいた方がいいです。また歩きやすい服装やスグに履き替えることが出来る靴などの方が望ましいですし、耳鏡を使って耳の診察のほか、目 鼻、口、喉なども診察や検査をしますので化粧やアクセサリは避けましょう。
めまいの診察で目の検査？
めまいの診察をうけると、目の検査をすることが多いです。目は関係ないように思われますが、実は目というよりも眼球の動きをチェックするものです。人間の身体は平衡感覚のバランスを取るときに脳が眼球の動きをコントロールするので眼球とめまいとは密接な関係があるのです。よってめまいの症状を診察する際、眼球の動きがどのようになっているのかを検査します。最近では赤外線CCDカメラを用いて眼球の動きを記録するものや、顔や目の周りに電極をつけ、眼球や眼振を電気的に検査できる電気眼振計検査器をつかって眼球の動きをチェックします。電気眼振計検査器は目を閉じていても眼球の動きがチェック可能です。以下主な眼球検査の概要です。
- 注視眼振検査 : 物を見つめて目の焦点を合わせさせて眼球の動き方を検査する
- 非注視眼振検査 : フレンツェル眼鏡という特殊なメガネを掛けて頭の位置を動かすなどして目の焦点を物に合わせずに眼球の動き方を検査する
- 視標追跡検査 : 一定の速度で左右に移動する点を目で追わせて、眼球がスムーズに動くか検査する
- 視運動性眼振検査 : 上下または左右に動く縞模様を目で追うことが出来るか検査する
- 回転刺激検査 : 回転するイスに座り回転させ、回転中と回転後の眼球の動きを検査する
めまいの診察で平衡機能検査
平衡機能に障害があるかどうか以下のような検査をします。
- 直立検査 : 目を開けた状態と目を閉じた状態で、両足立ち、片足立ち、前に出した足のかかとに後ろ足のつま先をつけて立つ形の３種をしてもらい検査する
- 足踏み検査 : 目を閉じた状態でその場で足踏みをしてもらう検査
- 歩行検査 : 目を開けた状態と目を閉じた状態で、前と後ろへ歩いてもらう検査
- 書字検査 : 目を開けた状態と目を閉じた状態で字を書いてもらう検査
- 重心動揺検査 : 身体の重心の動きを重心動揺計装置の検査台に立ちコンピュータ処理で重心の動きのパターンを検査
めまいの診察でその他の検査
内耳の障害程度を調べるため、耳の中に少量の水を入れ、その刺激げめまいが発症するかどうかを調べる温度刺激検査があります。この検査は一時的に激しいめまいを起こすことがありますがとても重要な検査です。上記以外、耳鳴りや難聴の検査や血液や血圧の検査なども必要であれば実施します。また耳鼻咽喉科以外が担当の場合も考えられますが、ＣＴやＭＲＩ、ＭＲＡなどで脳の断面図を画像化したり、自律神経系の機能が正常かどうかの検査をしたりすることもあります。
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